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袖すり合う縁-「夏目友人帳 参 第8話」- [animation]

一年ぶりに子狐クン登場。
もう子狐、と呼ぶには少々大人っぽくなりました。
本当の子供から少年の姿へ。
獣としての成長がうかがえます。
というか獣の成長度合いからしたらもうちょっと育っていてもいいのか?

そんな子狐の住む地域に赴く夏目少年。
初めての滋さんとの旅は、いろいろと思惑が重なっているようで。
というか、

父親(にあたる存在)と旅行をしてみたい
ニャンコ先生のために薬草を手に入れたい
子狐に会える

ってかなり詰め込んだ内容ではないでしょうか、夏目少年。
欲張りすぎじゃないか。

そんな夏目少年の思惑とうまく合致しなかったのは子狐クン。
けなげなまでに待って待って待って、でも夏目少年は他のアレコレで忙しそうで一方通行。
寂しい子狐を見守り(?)諭す石神さまは、温かい存在ですねぇ。

流れる時間の尺度は違えど、その流れの中のどこかで出会い、縁を結び、また流れていく。
妖と人間の間に横たわる時間の尺度の差を常々感じながら、それを受け入れる。
子狐には静かにそっと「君のことが大事だよ」と囁くような関わり方をする夏目少年はすっかりお兄さんモードというか。
獣年齢からするとそろそろ子狐クンの方が年上になるはずなんだけどなぁ。

そして関わりといえばニャンコ先生こと斑さま、傷が痛んで唸っていても夏目少年が気をかけると「なんてことない」とうそぶくさまが、やせ我慢かはたまた彼なりの気遣いか。

どこをどう見ても優しい関係が透けて見える回でした。

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全てはお見通しよ-「メン☆ドル」- [drama]


メン☆ドル~イケメンアイドル~DVD-BOX
今期のドラマでも男装の女の子の話が多いですが、これもそのひとつ。
AKB48の3人が男の子アイドルをするお話。

男の子というにはかなりかわいいですが、声もそれじゃ変声期前だし、体つきも華奢だし。
でも男性に囲まれた女性ではなく女性だけで編成されているせいか、その女性臭さがあまり鼻につかず、素直に男性アイドルグループとして納得できそうなのがいい。

ノースリーブスの3人もそれぞれにキャラ分けがきっちりされて、ペルソナのリク、カイ、クウになってもキャラが最後までぐだぐだにならずにいたのも楽しめる大きな要因だと思うし。

というか、リク、カイ、クウ(陸・海・空)って自衛隊か軍隊かよっ

そして画面上どこまでも男な姿を見せるわけでもなく、何かトラブルが起こったらコスプレ女の子でドタバタと右往左往というコメディっぷりがまた楽しい。
「おお、かっこいいじゃん」と「あら、キュート」なのが一緒に楽しめる一石二鳥っぷりは、きっと彼女らのファンにはたまらぬものでしょうなぁ。

最後のどんでん返しのどんでん返しと納まる処に納まった結末は、なんといっても想定範囲内ですが、それゆえに後味も悪くなくすっきり前向きに見終えられるのかも。

そして広田レオナさん演ずる冴子さんは、なんともトビヌケてて凄かった。
こういう方がいるだけで面白さ度がパワーアップするというものですねぇ。
というこで密かにファンになったかも、とか錯覚を起こしそうになりました。

ということで、本日のタイトルは是非とも冴子さん風にどうぞ(すでに観られた方だけへの課題です)。

しかし、それにしてもやっぱり白竜さんは、マジ悪にはなりきれなかったんですね、今作品でも(けたけた)。

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古き良き時代-「アキハバラ@DEEP」- [movie]


アキハバラ@DEEP [DVD]
タイトルに誘われたか、はたまた出演者に興味があったか、さして理由もなく見たのがこの映画。
しかも原作もテレビドラマも知らないままなので、映画の設定とストーリーだけが全てでございます。

さてと、タイトルだけを見ればオタク映画か自主製作映画っぽいなぁと思っていたら、なんと自主製作ネット業者(ちょっと違うか)の話でしたか。
アイデアと技術だけはピカ一、無いのは資金というのはベンチャー企業特有のお話ですが、この5人はいろんな意味でいかにもアキハバラらしい。
というか、らしすぎる。

映画全体に流れる希望と無鉄砲さとオタク気質、嫌いじゃありません。
アキラ以外腕力に全然自信がないのもまた良い(うははっ)
こういうのを見ると、今みたいに特化した観光地というメジャーになる一歩も二歩も手前の秋葉原を思い出して郷愁に駆られるというもんです。
なんていってそこまで秋葉原に足を運んだ覚えはありませんが。
今は昔、懐かしの秋葉原の魅力が詰まっているような気がして、これをわが青春、とばかりにウルウルした方も多いのではないのかしらん。

で、中心人物5人もかなり魅力的でしたけど、またしても度肝抜かれたのは、佐々木蔵之介さん。
まーたーかよーーーー。
このお方、「ハンチョウ」みたいに正統派誠実人間を演じるくせに、なんでかコスプレ寸前とか変態野郎を演じることも結構あるよなぁ。
役柄の中込氏の悪趣味極まりない嗜好も含めて、ほんっきで気持ち悪くてしんどかったですわ。
ああこれで「ハンチョウ」と同一人物・・・(まだ言うか)
いや~ほんと役者ってコワイ。

もちろん最後はお約束の大団円、この結束感もオタクならでは、なんて言ってしまうと身も蓋もないのかもしれませんが、なんとなく野郎どもの団体さんが微笑ましかった。

うーん、こんな映画の見方ってアリなのだろうか?

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怖くも哀しく切ない貌-「ギルティ」- [drama]


ギルティ 悪魔と契約した女 DVD-BOX
イグアナになっていたときも、手がささやいていたときも、狂気が見え隠れするような自尊心の塊のピアニストだったときも、それ以上でもそれ以下でもないただ知っていただけの菅野美穂さんですが、今回は大ハマリにハマりました。

冤罪という過去を持つ女性が、当時自分を陥れた人たちに復讐をしていく、というストーリーは決して目新しくもなく、ついでに言うと、そんな彼女を追う立場の刑事との間で揺れ動く愛という名の感情もありきたりと言えばありきたりです。

が、何故か1話目にして目をそらすことができなかったのは、菅野美穂さんの表情のせいかと思います。
揺れる感情に哀しくて苦しくて怖くて、そこから徐々に復讐者の顔に変貌していくその数十秒間は、思わず息を詰めて見入ってしまいました。
言葉になりませんってば。無理やり言うならば、「うわー、こんなんアリかよ」。

復讐者としてどこまでも非情に強気になれる貌と、自信がなくて愛情を求めて得られない不安な貌、その2つが同居し入れ替わる様は本当に不安定で繊細で。
実は彼女のそんな不安定な部分があったがゆえに真島拓朗というやはり過去を持つ刑事は彼女に惹かれたんだろうなぁと納得できるほどにすごかった。

思えば放送当時もあの表情が見たくて、毎週見ていたような気がします。
そして今DVDで一気に見ると、やっぱり背筋がどことなくぞぞっとする悪寒とそれに反して芽衣子の涙を感じる哀しさが一気に胸に迫ってきてやるせない気持ちにさせられます。
はあ、たまらなくその存在は哀しい。

そしてこちらもびっくり、なのが唐沢寿明さん。
いや~胡散臭さ満載でつかみどころのない男、堂島にぴったり。
じゃなくて、うまく化けたもんですなーの一言。
最初のころは思わずええっ?!と画面を見直しましたもん。
いやはやさすがですわ。

久々に見た後に気持を引きずるハマり方をしました。
さて明日には復活できるのか?
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アンバランスな4人組-「カルテット」- [drama]


「カルテット」(DVD-BOX)【完全生産限定盤】
家族の復讐のために、親友のかたき討ちのために、それぞれが選んだ道は警察に協力し潜入捜査を行うことだった。

と書くと、警察でも手に負えない難事件をバンバン解決する、みたいな展開を想像しがちだが、これはそうなっていくきっかけとなる話なのだ。

「またストリートファイト系なのかぁ」と思ってしまった第1話目冒頭でしたが、なんとかそこは回避できた模様。
どうも最近選ぶドラマがそっち系が多いのが不思議です。
別にストリートファイトとかアクションとかが好みなわけではないのですが、どうもわたくしの「観たい」センサーは無意識のうちにそれに反応しているのかもしれません。
何故?(涙)

などという悩みはおいておいて、肝心のドラマ。
1話では相当冴えた体技を見せたシュウ(福田沙紀)は、中盤以降ほとんど立ち回りをやらないし、結構あっさり簡単に人質になってるし。
そんなに仲が良かったわけでもないタケルのことを「仲間」と認識しているところが、かなり不思議で。
そのタケルにしてもどうもいきなりの熱血漢になっちゃうと、こちらがびっくりします。

そんでもって中盤~終盤前あたりはわたくし的には結構クルものがあって見ててしんどかったですわ。
さすがにちょっと重い。
おまけに話も進まない。

そして最後は、さすがにヒーローちっくに全てを解決するわけではなく、なんとなく結果オーライ的な終わり方で。
まーそうだよなぁ、専門家(警察)より腕が立ったら、警察の立つ瀬ないもんね。

とはいえ、個人的には福田沙紀さんの立ち回り、及び立ち姿がかなり好きでした。
ただ立っているだけなのにギラギラとした刃物みたいな雰囲気を醸し出していて、これがたまらなくイイんです。
その鋭利な刃物のような姿は、決して「パンクねぇちゃん」な格好だからではない、と勝手に確信しております。

そーそー、そして忘れちゃならないのが、永澤俊矢氏。
このお方、どこまでどうあっても強烈な毒気のある役者さんやねぇ。
というかわたくしがお見かけするのがそんな役柄ばかりなのか。
かなりな勢いで主役くってますよ、このお方。
で、そんなお方のヒール役ときたらこれまたほんとにエグいし憎たらしいんだ。
これぞ悪党ってやつですね。

それにしてもカルテットというのに実にカルテットらしくない不均衡で未完成な組み合わせでした。
いうなればクチナワと3人の銃士たち?
これから少しずつカルテットらしくなっていくんだろうな、とこの先の4人を想像できる気もしますが、わたくし的にはここで打ち止めが一番いいかな。
消化不良とか主役が全然エエとこなし、な最終回とかそういうものはありますが、ここで欲を出してしまうと、復讐のために身を投じたというその痛み、みたいなものがどんどん薄れてただ解決することだけが目的のドラマになってしまうと思うので。

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ハズレくじ引いた?-「ヘヴンズ・ロック」- [drama]


ヘヴンズ・ロック~Heaven’s Rock~ [DVD]
イケメンロックンローラーたちが、そろいもそろって感電死、現世に戻るためにミッションをクリアしていくというお話。
30分くらいのドラマって尺的に結構好き、しかもイケメンというからにはきっとわたくし的ヒットに違いない、と思い込んで借りました。

結果、2話目で脱落しそうになりました。いや正確には1話目で・・・(なんたる根性無し)。

銀の天使5つでクリア、金の天使なら1つって森永のチョコボールかよっ
知・体(運も?)試すミッションの数々は昨今のバラエティがベースの廉価版なのか?
予定調和とご都合主義がさく裂するストーリーは嫌いではありませんが、どこをとっても中途半端。
あ~~久しぶりに消化不良。

俳優陣はなかなか。
特に下っ端役人の太郎さん(森下能幸さん)は、すんばらしい。
本当は下っ端役人じゃなくて、黒幕なんじゃないか?と思わせるような何かを含んだ表情やらなにやらと、このお人を見ているのは楽しかった。
結局は単にお前の失態かよっという種明かしには多少がっかりしたし、わたくしの大好きなカッコ良い系どころか正反対の位置にいる方なのは大いに至極残念だけれども。

思いっきり概念を突き抜けて振り切ってはじけてくれれば、もう少しエンターテイメントとして楽しめたかなぁ。

ハマリものできゃいきゃいはしゃぐはずのblogに載せますか?な気もしますが、レンタル料を払った以上は、ネタにでもしないと損した気になる、という貧乏人根性で書いてみました。

読んでがっかりした方、またはこのドラマが好きな方、ごめんなさい。

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己が生きる場所-「クロヒョウ 龍が如く新章」- [drama]


クロヒョウ 龍が如く新章 Vol.1 [DVD]
わたくしが斎藤工さんという俳優を認識したのは、実はこのドラマからです。
以前に一度一気に見てそれで満足して終わっていたのですが、また見たくなって再度観賞&満足。

それまでにもひょっとしたら画面のどこかに存在していたかもしれませんが、わたくしの脳がカッコイイ人認定したのは右京龍也として現れたこの瞬間から。
とはいえ最初はふーん、程度でしたが、なんせドラゴンヒートを前後あたりの彼の醸し出す雰囲気がいい。
パーカーを頭からすっぽりとかぶり静かにしなやかに街を歩くその姿は本当にクロヒョウのようで、その佇まいゆえに惚れました。
実際のファイトシーンは結構情けないとこもあるんですけど、逆転劇がより効果的で最終的には勝つというパターンを魅せるためには必要なのかなぁと。

殺人の濡れ衣、友人の裏切り、大切な家族の死、不幸てんこ盛りの災難を自分のチカラのみで乗り切っていく少年以上青年未満の右京龍也がどんどん骨太になっていく姿がカッコ良くてホレボレします。

ゲームの方はやるのはもちろんのこと、ちらりとも見たこともございませんが、このドラマ編だけでわたくしのカッコイイ人大好き値を十分潤わせてくれるので、ゲームには多分これからも手を出さないような気がします。

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更に夏の風物詩を求めて-コミック版「百鬼夜行抄」- [comics]


百鬼夜行抄 1 新版 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
DVDを見終えてから、絶対原作コミックを読もうと思っていた作品のひとつ。
最初にドラマを見た時には「夏目友人帳」と世界観が似ていると思っていましたが、原作はこうもテイストが違うもんなんですなぁ。

ということで「百鬼夜行抄」を語るといたしますか。
映像よりもさらにねじれてひねくれたシュールさをある種のユーモアがありますが、いかんせん、複線だらけのごちゃごちゃした印象。
こりゃ一度や二度読んだくらいじゃすっきりしないや。
ただし、すっきりしない分、後に残るというか尾を引くものが多く物語の意図を無意識に探ろうとする自分がいます。
映像の方は目で見て感じる怖さがありましたが、こっちは絵自体はさらっとしているくせに、話のねじれ具合が密かにコワイ。
15巻まで読んで(というかそこまでしかレンタルできなかった)、先は気になるものの、そろそろギブアップ状態。
うーん、本当はずっとおつきあいしたいんだけどねぇ、わたくしの基本的スタンスは寝ても覚めてもどっぷりハマった、と思う物じゃない限りはレンタルで済ませる!なので(エラそうに言うでないよ)。
このまましばらく様子見といたしましょう。

こうして原作とドラマの両方を堪能してみると、今回は両方ともに良さを感じられてかなり好きでした。
ドラマの設定は原作とは若干違っていたけど、それはドラマとしての面白さに繋がっていたと思うし、きちんとキリ良く納得できる終わり方に繋がっていたんじゃないかしらん。

原作の方はまだまだ続くよ、どこまでも?
様子見しているうちに、熱は冷めるかはたまた大人買いに走るのか、なんか別の意味でコワイなー。

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準備完了-どんと来いや、と言ってみる [others]

お盆休みの最終日、最後のダラダラのんびり日、ではなくて、e2スカパー設置完了日。
これまではCATVのSTBを通して見る程度でCSは我慢できてました。
が、ここのメニューには「ファミリー劇場』チャンネルが入っていない。
おかげで7月の「牙狼」特集はオマヌケにも自前DVDで祭りをブチあげた次第。

で、ふと気付いた。
まさかとは思うが、「牙狼」新TVシリーズはどこで放送されるんだ?と。
全国ネットじゃなくて、首都圏のみの放送局ならまだあきらめもつく(つかないけど)が、
自分が加入していないCS放送局だったりしたら泣くに泣けない。

ということで、CATVのCS契約をカットして、e2スカパーに入りました。
ありがたいことに設置キャンペーンもやっていたし、無料視聴期間はあるし、そのあとは割引キャンペーンを使えば、そこまで財布は傷まない。
むしろCATVのSTB取り外し作業の方が工事費が高すぎるくらいに高い。
こっちは諦めてるけどなー。

さて、これで後は放送詳細が出てくればそれに合わせてチャンネルを契約して予約入れて待つのみなのだ。
いつでもこいや!「牙狼」(え、結局そこかよ)

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密かにニヤリとしたい「英国王のスピーチ」 [movie]


英国王のスピーチ コレクターズ・エディション [Blu-ray]
『タイトルの「スピーチ/speech」は演説という意味を持つと同時に、話し方、話しぶりという意味がある。』(Wikipediaより)というとおり、この作品は色んな意味で話し方が楽しめる作品である。

というと大仰かもしれないが、この映画は日本語吹き替えではなくてちゃんと役者たちの生の声を聴いてこそさらに活きてくる映画の1本だと思う。

わたくしの私的な意見としては、イギリスという国、いや、人たちほど話し方に敏感な人たちはいない。
どんな訛り、アクセントの英語なのか、それで相手の出身地や国、出身階級を見極めているのである。
実際わたくしも、とあるスーパーでレジのおばちゃんたちが「あの人、ああいう言い方はアメリカ人ね」とささやいてたのを聞いたこともある。

で、本題のこの映画。
吃音ゆえに無口で内気なヨーク公が、兄のとばっちりにてジョージ6世として国王となる過程において、それに伴ってくる本人には苦痛中の苦痛、こなさねばならぬスピーチが心理的にも重くのしかかってくる。
オーストラリア人の言語聴覚士の協力を得て、吃音症と向き合い克服していくのである。

というのがおおよその話。
史実に基づいていると言われてもオーストラリア人がイギリス人を指導って本当にアリ?とか
王室人がきちゃない診療所(一応こう呼んでおく)の床ごろごろとかナイだろー、とか
公がそこまで下品な言葉を連発するのかよ、とか
(知ってるというのは否定しないし、更には軍に居たからにはその間は使っていた可能性もあるけど)
ツッコミを入れたい場所は沢山ある。
が、逆に通常の映画ならばこうしただろう、というしゃくし定規的な演出を避けた感があるところもあり、そういうところは良かった点がぴょーんと跳ね上ったりする。
とくに最後の大演説なんぞはもっと華々しく華麗に演説をぶって劇的な成功をみせる演出なのかもしれない。
そこを、ときに時間をかけ、ときにローグの促すような手助けをする映像が挟みこまれた少し抑え気味の成功が描かれている。
これからもまだまだ時間がかかるのだと、少しずつまだまだ努力をせねばならぬのだとこれが全てで最後ではないのだと思わせるその継続感がいい。

さらには、エリザベス妃が最初にローグを訪れてかわす最初の言葉たちも面白い、実にイギリス的な妃のセリフと庶民的なローグの言葉遣いと。
それとイギリス独特のエレベーターの仕様であったり、美しい宮殿建物であったり、はたまたハイドパーク辺りの実に「らしい」風景であったり、そんなイギリス色たっぷりの映像もまた見ごたえがある。

そしてサイドストーリー(?)としては、通常は「王冠をかけた恋」としてロマンティックに語られるエドワード8世とシンプソン夫人の恋もここでは頭の痛い困ったカップル、になり下がっているのが少し笑える。
多少の誇張があるとはいえ、同じ一つの史実も立場を変えたらこうも違うのだと納得できなくもない。
どこのどの小説だっけ、シンプソン夫人を控えめの云々、と描いたものは。やっぱり第二次世界大戦を舞台にしたスパイものか政治策略的なものかそんなんだったような気がするのだが。

久々の洋画もなんだかんだで楽しめました。
わたくし好みの徹頭徹尾カッコイイ人がいなかったという点では若干残念ではありますけれども、そういう話じゃないもんなー。
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心からの賛辞を-「続・夏目友人帳」 [animation]


続・夏目友人帳 1 【通常版】 [DVD]
只今暑さ真っ只中、なのに「続・~」は違う季節の違う時間が流れているようです。
ううむ、画面の中だけは涼しそうだな、おい。

1話目を見て思ったこと。
あっらー、名を返すシーンの夏目くんが、性別不詳になっている、でした。
男でもなく女でもなく巫女というよりは巫子(そんな字あるのかよ)で、人間離れをした美しさを感じます。
神の領域なのか、もうそんな存在になりつつあるのか、と無用の疑問がぐるぐると。

以前は友人帳の名前を返すだけだったはずの夏目少年が、少しずつそれ以外でも妖と関わり成長(?)を見せ始めた前作の終わりから、今回はさらにまたいろいろな変化が訪れたようで。

心を通わせる妖だけが相手なのではなく、本当にタチの悪い妖を封じるなど自分の手で始末をつけるようになったこと、そして自分の在り方を考えるようになったことなど、夏目少年が少しずつ成長していくさまが、時に危うく時に頼もしく感じられる。

そして斑さま。
ニャンコ先生のぶさかわいさ云々はおいといて、ギャップが激しいだけにたまに出てくる斑さまがほんとにお美しゅうございます。
声もしぶいしかっこいいし。
とはいえ、その声をあててる井上和彦氏の他のキャラ声は全然記憶になかったりなかったり・・・(汗)
ついこの間観たはずの「宇宙戦艦ヤマト 復活編」のパスカル将軍も彼だったとは。
あまりに不覚!!

さてとこれでやっと今季の「参」を正座して待てるな。

でも一気に観るには惜しい作品だよなぁ。
じっくりじっくり余韻を楽しみつつひたりつつ、夏目少年の変化に合わせてのんびりと参りたいところです。
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久しぶりの妖たち「夏目友人帳」 [animation]


夏目友人帳 1 【通常盤】 [DVD]
今日から始まったお盆休み、ちょっとばかりゆとりができる休みが嬉しい。
ずいぶん以前に1話を見たままその後がなかなか続かなかった「夏目友人帳」、時間ができたときには絶対に観るぞ、それもできれば夏にほんのり観たい、とはずっと思っていたのです。
それがこの前「百鬼夜行抄」を見たことで、観たい衝動が大幅な揺り返しでどどーんと戻って参りました。

さてと第一期13話を一気に観賞。
やはり以前とたがわず相変わらず良いと思える。
レイコそっくりな女顔に華奢な雰囲気、白アスパラのあだ名を裏切らぬ風情なくせに、なぜか短気、なぜか妖怪をげんこつでやっつけてしまうそのアンバランスさをもつ夏目少年と、普段はニャンコ先生ことぶたねこそのまんまのくせに元に戻ると狼のような斑(少数派でしょうが、ニャンコ先生のときより斑の時の方が絵的にも声的にも好き、カッコええわぁ)が紡いでいく人間と妖の世界の物語。

ときにホロリと、ときに号泣したくなる優しい世界は、夏の怪談と呼ぶにはあったかい。
きっと悪玉妖怪もいるんだろうに、そういうのは描かれていないせいか、どこまでも穏やかだ。

毎回毎回、ただ名前を返していくだけだった物語が、いつしか友人帳を離れて妖と関わり、そして周囲の人間との関りあい方も変わっていく、、、。
これから先、夏目がどう生きていくのかその先を知りたくなる13話でした。

あー、これからまだ「続・」と「参」があってよかったよー。
当分このシリーズも楽しめそうですわ。

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こっちも行っとけ「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 [movie]


SPACE BATTLESHIP ヤマト スタンダード・エディション 【DVD】
前宣伝やらTVスポットやらとにかくTVで宣伝を目にしていた実写版ヤマト。
やっと観ました。

なかなか楽しいシロモノでしたなー。
乗組員がどう見ても20~30代のトウが立ったおっさん(失礼!)達で、
VFXをちょっと頑張って使用してみた映像で飾った本家もまっつぁお顔負けのご都合主義。
見ごたえ十分とかめちゃくちゃハマるとか、そんなもんはございませんが、
まーぶっちゃけ笑かしてくれるシロモンというだけでいいや。

ストーリー的には、時間の都合もあるせいか、最後の古代進の演説が沁みるには、それまでの戦いがあっさりしすぎて効果がそこまであったかは不明ではありますが、まー最後の演説を活かしきるには、それこそお尻が痛くなってもなおまだ映画館で座っていなければいけないほど長くなるわなー。
そういう意味でアニメ本編はTVシリーズで始まったからこそ生まれた感動作だったのかも。

あと、やはり注目するは俳優陣。
これぞTHE・キムタクな古代進とか。
うろ覚えですが、木村拓哉さんはどんな役でも、役を引き寄せて自分色に染める、というような話を昔読んだか、聞いたかした覚えがあります。
そういえば、何をどうみてもキムタクだなぁ(ファンの方々、ごめんなさい)。
でもカッコいい方だってぇことは、もろ手を挙げて賛成いたしまする。
個人的には、ここでも密か(?)にご登場の斎藤工さんとか、池内博之さんとか、堤真一さんを見て、思わずにやっとしてしまいました。
デスラーが総統でもなんでもなく、単なるホログラム状態だったのが悲しいけど。

そーそー、それと唯一(おいっ)感動したのは、ヤマトのエンジン部分。
ヤマトが発進するときに、エンジンが点火されたあの機械の映像の美しさは一級品ではなかろうか。
なんて言ってもわたくしは機械オタクではないので、ただキレイ、とだけしか言えませんが。
それと、ヤマトが全容を現すときの地表が割れて崩れていくシーン、
これも迫力満点で、沸き立つものがございました。

ま、古代進も死んじゃったし続編はないだろうなぁ、その子供をメインに据えた物語を作らない限りは。
まー、予想にたがわず男の子が生まれた設定らしいので、作れるかもしれんけどねー。
うん、最後まで裏切らない予定調和な世界でした。
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ながーいお付き合い-「宇宙戦艦ヤマト 復活編」- [animation]


宇宙戦艦ヤマト 復活篇 [DVD]
ご多分にもれず見てました、ヤマト。
現役バリバリリアルタイムではなかったものの、第一作目のTVシリーズから以降、ずっと見てきた作品です。
完結編は映画館に見に行った記憶もあります。
ヤマトは、わたくしにとってSFへの入り口だったわけです。

で、やっと遅まきながらの「復活編」。なんせ酷評だったもんで、当時も二の足を踏んでいたらとうとうここまで引っ張ってしまったという。
実写版DVD(Blue-ray)も発売されたところで、えいやっと気合いを入れてみました。

で、悪名高き(汗)本編。
当たり前のご都合主義と当たり前のトンデモ設定は、実にヤマトらしいし、ある意味真髄とも言えるでしょ。

ただ、なのです。
ただ、あの当時のヤマトにはあったもの、暑苦しいまでの人としての情熱や使命感、それがすっかり消えている。
今の時代を反映してなのか、若い乗組員はチャラいし、無駄に主張する。
それはまだ良し、とするにしても、それにある程度迎合できる古代進が宜しくない。
そんな人だったっけか?
17年の歳月はそこまで人を柔らかくするのか?
それになんでもかんでも自分で手ぇ出しすぎですし。
ついでに、数々(?)の難局も即座に解析、あっさり実行、平然と解決、なんてされると手に汗握る瞬間もない。
ヤマトの使命はもっと苦しんで悩んで最後に活路を開くものじゃなかったのか。

「崇高な精神のもとに戦っている」と敵将に言わせるほどの何か、が伝わってこない。

それがさびしい。

おまけに敵チームに魅力がない。
デスラーみたいに憎々しくも魅力的であったり、暗黒星団みたいな不気味なまがまがしい圧迫感もないし
小物が化けてでっかく見せている図でしかない。

こんなんでいいのか、ヤマト。

どう見ても第2部へのプロローグでしかなかった本編なのに、今となってはその肝心の第2部がありえるのかどうかはわかりませんが、その結論が出るのは何年後のことでしょうねぇ。
むしろ結論が出るのかでないのか、どうなってるんだ論争の方がよほどドラマティックかもしれません。

ま、あたしは期待せずに待ちますよ。
待つというか、出てきたらその時は見ますよ、ええ。
なんせ長ーーーーいお付き合いですから。

懲りもせず原作に手を出してみる-コミック版「RHプラス」- [comics]


RHプラス (B’s LOG Comics)
DVDの最終話から後の話が気になって、とうとうコミックに手を出してみた。
だって、大学生になった誠とあげはが出てくる話もあるといわれたら、ちょっとばかり気になるじゃないですか。

結論。やっぱり実写から気に入ったものは難しいかも。
こっちが原作なのにねぇ。
どうにも野上誠=三浦悠さん、で固まってしまっているので、原作のあの絵だと子供っぽいというか、何かが違う。
ちょっとクールで妙に繊細君でちょっと寂し気で孤独感を漂わせるあの佇まいが気に入っているんだな、結局は。

で、頭を切り替えてコミックとしての「RHプラス」。
ヴァンパイアの生態的お話でもなく、正義の味方的お話でもなく、ひたすらに繋がりのお話。
「ずっと一緒に居る」それだけが自分を支える唯一のもので全て。
日常的にはもうちょっとあれやこれや軽いあれこれもありますが、何がどう転んでも「繋がり」を求め、ゆえに迷い、不安になり、心強さを感じるというところへ戻って行く。

こういうのも好きですが、個人的にはもうちょっとドラマティックにあれこれある方がいいなぁ。
もっと正義の味方的活動をがっつりやるとか、ね。
あ、そうなるとますます映像の方が映えるか。
つくづく映像脳なのね、わたくしって。
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