期待に違わぬ-コミック版「夏目友人帳」- [comics]
基本は映像人間なので、これも多分にもれずアニメから入ったクチ。
本当は「参」が終わってから一気に読むつもりだったのですが、どうしても我慢できずにとうとうと手を出しました。
結論、手を出して良かった、満足の一言。
原作からのファンではないせいか、アニメの作画と原作の多少の違い(夏目少年の髪の毛の色とか)は、あまり気にならないし、斑さまなんて動きのあるアニメだからこそよりそのふさふさとした毛並みと流れるような身のこなしや優美な姿が際立つ気がします。
エピソードも若干変えているところもあるにせよ、雰囲気は壊されて無いように思う。
でも、原作コミックを読んでみて、画面の隅から隅まできっちり描きこまれていないその作風が、夏目友人帳の世界をより幻想的に、妖と人間の世界の境目のあいまいさをより効果的にしているのかも、とも感じました。
話数が多い分、夏目少年の感情の動きも追いやすい。
さらりとクールなんじゃなくて、ただ感情を表に出しにくいだけの、そのくせ情に厚く人一倍優しい夏目少年のある種の強さを感じます。
あるようでいて個性のない夏目少年は、妖と人間を結ぶ Go Betweenであってそれ以上でも以下でもないのかもしれません。
さてということで、コミックとアニメの両方を制覇してみて思うのは、どちらがどう、ではなくて、どちらも好き。
困ったことにコミックを大人買いしたい気分急上昇中、なくらいご満悦。
あー、どうしましょ。
ただ、気になるのはこれから的場さんの出方かなぁ。
あのお方一人でやたらと邪気を振りまいていらっしゃるので、ここから先ちょっとヘビィな展開になってしまうと手元にコミックがあるのはしんどいかも。
(実のところあんまりしんどいと読んだり観たりしなくなるというヘタレっぷりですの、わたくし。)
手元に揃え置くのはもう少し様子見にしますが、アニメも新刊もこれからずっとハマったままお付き合いするんだろうなぁ。
コメント 0